ポジャギ作家 李京玉と巡る韓国 (尚州・慶州・安東)2日目③

アンニョンハセヨ!
koeの李京玉(い・きょんおく)です。
金海子先生とお別れしてから
安東(アンドン)へ出発!
安東では手織りの大麻「安東布(アンドンポ)」の里を訪ねます。
韓国では大麻のことを「サムべ」と言います。
かつては各地で織られたサムべですが、
近代化と共に廃れてしまい、
今はごく一部の地域でしか生産されていません。
安東で織られるサムべのことを「安東布」と言います。

まず訪ねたのは
経糸を張る作業です。
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御年83歳のハルモ二は10代の頃から
サムべ織に携わってきました。
昔はサムべ織りの仕事ができないと
お嫁にもいけないといわれたそうです。
経糸には糸の表面を滑らかに丈夫にするために
糊付けをします。
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粟の糊に自家製の味噌を混ぜたものを
手で塗り込み、刷毛で均一に伸ばしていきます。
味噌に含まれる塩分が糸の乾燥を防ぎ、
豆の脂分が糸を滑らかにするそうです。
糊を糸にしっかり塗り込むとき、
麻糸の繊維に手を切ったりすることもあるのだそうです。
糊付けした経糸の下には
糊を乾かすための弱い炭火が焚かれています。
夏場は大変な作業です。

ハルモ二の指は長年の作業で、
糊を塗り込む方向に指が曲がっています。
身を道具にしての作業を経て、
織られる布。
それを使わせていただいている者として、
身が引き締まる時間でした。
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次に訪れのは、
麻糸を績む作業と機織りの作業。
予定よりだいぶ遅い到着となり、
周りは暗くなりつつある中、
昼間から私だちのために用意をして待っていてくださいました。
大麻は3月に種をまいて6月末に収穫します。
麻薬の成分を持つ葉の部分厳しい管理の中、
すべて焼却され、
茎の部分の皮を剥いで、乾燥させます。
乾燥させた皮を前日から水に浸し、
中の繊維だけを取り出す作業です。
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金属の刃で押さえて手際よく引くと、
滑らかでつやのある繊維だけが残ります。
それを2週間外気にさらしながら乾燥させ、
爪で割き、さらに歯を使ってさらに細く割いて、
撚りをかけながら繋ぐ「績み」の作業。
果てしない作業の時間を経て、
麻糸が籠の中に少しずつたまっていきます。
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1反分の糸を績むには5か月の時間が要します。
たくさんの人の手と時間を借りて
布になっていくのですね。
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機織り機は100年以上の前から使われてきたもの。
カタンカタンと気持ちのいいリズムで
少しずつ布の形になっていきます。
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ハルモ二たちとのお別れ。
夏にまた遊びにきてね…
ご飯も食べて行ってね…
と何度も声をかけてくださいました。
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いつの間にか忘れてしまっていた
田舎の風景、おばあちゃんち…
子どもの頃の思い出がかすかに蘇ってきました。

安東布村を後にして、
夕食は安東の郷土料理「偽の祭祀料理」。
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今でも儒教の教えを大事にする安東では
祭祀はとても大切な行事。4代目前の先祖まで祭祀(法事)します。
その祭祀料理をお店でいただくこともできます。
真鍮の祭祀器に品よく盛られた料理の数々。
皆さん一足先に安東の風情にふれられたのではないでしょうか。
食事後は安東ダムにかかる「月移橋」の夜景を眺めながら散策。
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明日はいよいよ世界遺産の村「安東河回村」へ。
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仮面劇が有名です。仮面劇を操り人形に…





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by k-pojagi | 2016-11-22 11:06 | koe展示会/イベント
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